こんなときどうする?
SUM関数の結果にゼロを表示したくない
請求書・領収書・採点表など、まだ何も数値を入力していない集計表の合計欄には、ゼロを表示したくない場合があります。
ゼロではなくて空(カラ)の状態を示したいとき、どのようにすれば良いでしょう?
ゼロではなくて空(カラ)の状態を示したいとき、どのようにすれば良いでしょう?

【Excel関数】SUM関数
関数の機能
SUM関数は、指定した範囲の合計値を算出します。
関数の使い方
書式
=SUM(範囲)
範囲には合計する対象のセル名を入力します。セル名を「:」(コロン)で繋いだり、「,」(カンマ)で繋いだりすることで、連続する範...
解決方法
セルの書式設定を変更する
最も簡単な解決方法は、「セルの書式設定」を変更することです。
該当するセルを選択した状態で、「セルの書式設定」から[表示形式]→[ユーザー定義]を選択。入力欄に「G/標準;G/標準;」を入力。[OK]をクリックして完了です。
これにより、ゼロを見えないようにして空の状態に見せることができます。
セルの書式設定の呼び出しには、ショートカットキー[Ctrl+1]が便利です。
実装例
セルの書式設定を変更後の挙動は、このとおり。
合計欄にSUM関数を入力したままですが、ゼロは表示されません。見た目、空の状態を示すことができています。
数値を入力すると、合計欄にはSUM関数の結果が表示されます。
要注意
意図したゼロが表示されない
ただし!この方法には重大な欠点があります。
合計の計算結果がゼロの場合、あるいは意図的にゼロを見せたい場合も、ゼロは表示されません。
つまり、計算結果がゼロならば、どのような場合であっても空欄で表示されるということになります。
たとえば、「入会金ゼロ」の明細を作成したい場合はどうでしょう。
額面はゼロとして表示させたいところですが、この方法では空欄になってしまいます。
要件を整理すると、以下の条件を満たす仕様を考える必要がありますね。
- 項目を何も入力していない場合、合計欄は空欄にしたい。
- 項目を合計した結果がゼロになる場合は、合計欄にはゼロを表示させたい。
この問題の解決方法は、別の記事にまとめます。
まとめ
セルの書式設定を変更することで、合計欄のゼロを空欄にすることができました。ただし、意図してゼロを表示させたい場合には有効な方法ではありません。
解決編はこちら

【Excel Tips】数式で解決!SUM関数の結果にゼロを表示したくない
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