Power Queryでは、既存の列を組み合わせたり、条件によって値を変えたりする「カスタム列」を簡単に作成できます。
Excel関数のように「IF」や「四則演算」を使えるため、データ加工を自動化する上で欠かせない機能です。
この記事でわかること
- カスタム列とは何か
- 基本的なカスタム列の作成方法
- 条件列・カスタム列にIF文(条件分岐)を書く
- 計算式や文字列操作の活用例
- よくあるエラーと対処法
カスタム列とは?
カスタム列とは、Power Queryで新しく作成する独自の列のことです。
既存のデータをもとに、条件判定・数値計算・文字列結合などを行うことができます。
たとえば、売上データに「利益率」や「評価(高・中・低)」を自動計算で追加することが可能です。
カスタム列を追加する手順

- Power Queryエディターで対象のテーブルを開く
- 上部メニューから「列の追加」→「カスタム列」を選択
- 表示されたウィンドウで、新しい列名と式を入力
- OKを押すと、右端に新しい列が追加される
たとえば、次のように式を入力します:

[単価] * [販売数]
これで「売上」列が自動的に作成されます。
条件列を使う
ExcelのIF関数と同じように、「もし◯◯なら△△、そうでなければ□□」という条件分岐も可能です。
カスタム列に入力するよりも、「条件列」を使用する方がより簡単です。

if文の基本構文
if [条件] then [真の場合の値] else [偽の場合の値]
if文の入力例

if [単価] > 10000 then "1万円超" else "1万円以下"
単価が1万円を超える場合は「1万円超」、それ以外は「1万円以下」と表示されます。

計算式や文字列操作の活用例
- 四則演算:
[数量] * [単価] - 文字列結合:
[姓] & [名] - 日付の差分:
Duration.Days([納期] - [受注日]) - 小数点処理:
Number.Round([利益率], 2)
Power QueryではExcel関数とは異なる関数名(M言語)を使いますが、慣れると柔軟な処理が可能になります。
よくあるエラーと対処法
① 「Token Literal expected」エラー
構文エラーです。=やthen、elseの位置を確認しましょう。
② 型が一致しない
文字列と数値を比較している場合に発生します。必要に応じてNumber.From()やText.From()で型変換します。
③ 式が長すぎる
複雑な条件は入れ子にせず、「条件列」や「別のカスタム列」を分けて作ると見やすく保守しやすくなります。
応用:複数条件のネスト(入れ子)
Power Queryでは、IF文を入れ子にして複雑な条件分岐も可能です。
if [利益率] >= 0.3 then "A"
else if [利益率] >= 0.1 then "B"
else "C"
利益率が30%以上なら「A」、10〜30%なら「B」、それ以下なら「C」と自動分類できます。
まとめ:カスタム列でデータ分析を効率化しよう
- カスタム列は、Power Queryで新しい値を自動生成する機能
- IF文で条件分岐、計算式や文字結合も簡単にできる
- 型変換や構文ミスに注意すれば、エラーを回避できる
- 入れ子条件で複雑な分類も自動化可能
次回は「Power Queryで列を分割・結合するテクニック」を解説します。
データ整形をより自在に操るステップへ進みましょう。

Power Queryで列を分割・結合するテクニック【初心者向け】
Power Queryで文字列を区切って別の列に分けたり、複数列を結合して1つの列にまとめる方法を解説。住所や氏名などの整形に役立つ基本テクニックです。





