「体重」の幻想 − 適正体重を目指す

筋トレ・ボディメイク

「体重」はアテにならない。

ダイエット関連のCMや広告を見ていると、「楽をして痩せたい」とか「食べたり飲んだりしてでも痩せたい」というニーズの高さを実感する。

楽をしても良いと思うし、食べたり飲んだりしても良いと思う。しかし「痩せること」とくに「体重を減らすこと」への揺るぎない価値については、それはどうかな?と腕組みしてしまう。

「体重」はアテにならない。傾向をとらえたり人と比べたりするのに便利ではあるけれども、中身のないただの数字だからだ。

なにかに似ていると考えていたら、平均点を扱うときの感覚に思い当たった。平均点は全体の傾向をとらえたり、他と比較するのに便利な統計方法ではあるが、短所もある。平均点だけでは中身がどうなっているのかさっぱりわからないことだ。

たとえば、ある国語のテストの平均点が50点だったとする。50点の取り方にはいろんなパターンがあって極端な例をあげると…、

  • クラスの全員が50点。
  • クラスの半数が100点。残りの半数が0点。

なんだか異様な点の取り方をしているのに、平均点だけ見るとどちらも同じ50点。

というように、平均点は「どういう状態か?」という問いには答えてくれない。おかしな状態なのか理想の状態なのかさえわからないのだから、これだけで良し悪しを判断することはできない。

「体重」もまた同じで、その数字だけで語られても状態がわからない。健康?不健康?痩せている?太っている?とってもモヤモヤしている数字だ。

ダイエットは「体重」よりも体脂肪率と筋肉量。

ダイエットの指標にするべきは「体重」ではない。体脂肪率と筋肉量だ。

「1ヶ月で、5kg痩せた!」

そうですか、そうですか。一見すると嬉しい報告のように思えるが、体の中から消えた5kgが何だったのかで、意味が大きく変わってくる。

消えたのが脂肪なら大成功消えたのが筋肉なら大失敗だ

なぜなら、筋肉を落としてしまうと基礎代謝が下がってしまい、何を食べても、食べる量を減らしても、脂肪のつきやすい身体になってしまうからだ。

体脂肪率を下げよう。

ダイエットの基本は体脂肪を減らすこと。「体重」を減らすことではない。

プロフィールに体重38kgと書いている人物がいたとしても、羨ましがらない方がいい。前に書いたように「体重」はどんな状態かを示してはくれない。もしかすると、体重38kg・体脂肪率30%かもしれないのだから…。

痩せているか太っているか、見た目の印象を大きく変えるのは「体重」ではなくて、体についている脂肪の量だ。数パーセント増やしたり減らしたりするだけで効果が見える。

しかし、体脂肪率ではなく「体重」を目標にしてしまうと、理想と現実との間に無意味なズレが生まれやすい。無意味なズレは挫折を招き、自分への評価をおとしめる。

体脂肪率15%の十分なスリム体型であっても、「体重が38kgにならない」ことに嘆き、「なかなか痩せない」と自分を追い詰めることにつながる。

「体重」への信仰は身体とメンタルを壊す。恐ろしい話だ。

筋肉量は増やそう。

筋肉と聞くと「ムキムキになりたくはない」という警戒する人が多いかもしれない。

でも心配はいらない。ムキムキボディを目指した食事管理やトレーニングに取り組まない限り、そうかんたんに筋肉は大きくならない。街にボディビルダーが溢れていないのはその証拠だ。

筋肉量を増やすメリットは多く、むしろデメリットはほぼない

メリット:基礎代謝が上がる

基礎代謝が上がる。基礎代謝が上がれば上がるほど、摂取したカロリーを自然に消費でき、脂肪を燃やしやすい体になる。

メリット:ボディラインが整う

身体の引き締まったラインを描くのは筋肉の役割だ。コルセットのように臓器や姿勢を支えてスタイルを作り出す。筋肉を増やすこととボディメイクは切っても切れない関係にある。

メリット:むくみ・血行不良の改善

むくみや血行不良は筋肉不足が原因とも言われる。とくに、ふくらはぎの筋肉は血液を心臓に戻す役割を担っている。「むくみ」で検索すると専門医の知見がたくさん出てくるので、ぜひ参考に。

デメリット:服のサイズが変わる

唯一のデメリットがあるとすれば、服のサイズが変わることだろう。

数年前にこしらえたオーダーメイド礼服がぱっつんぱっつんになってしまった事案は記憶に新しい。それから、Mサイズで着ていたHanesのTシャツを全てLサイズで買い直すことになった。

でもまぁ、みずから望んで筋肉を太くするトレーニングを続けた成果。甘んじて受け入れたい。

最適屋
最適屋

嬉しい悲鳴だよ!

適正体重を目指す。

BMIで適正体重を知る。

唯一、アテにできる「体重」は適正体重。BMI(Body Mass Index)という指標があり、身長に見合った体重を算出できる。

BMI(Body Mass Index)はボディマス指数と呼ばれ、体重と身長から算出される肥満度を表す体格指数です。子供には別の指数が存在しますが、成人ではBMIが国際的な指標として用いられています。健康を維持するためは日頃からBMIを把握することが重要です。

https://keisan.casio.jp/exec/system/1161228732

ダイエットは適正体重を目指すのが理想だ。計算はWebでかんたんにできるので、自分の適正体重を知ることからスタート!

適正体重まで増量しました。

そうなんです。わたしは身長168cmで、2019年6月時点の体重は58kg。適正体重を調べてみたところ・・・

適正体重よりも軽かった!
適正体重を下回っていた。

適正体重を約4kg下回っていることが判明。「それなら気にすることない!」という声もあるかもしれないが、わたしが選んだ道は、適正体重への増量

20代の頃の体重53kgを目指していたところ、どうにも「体重」は動かず。なんの変化も訪れないことに痺れを切らして、適正体重まで増やしてみることに決めたのだった。

これを書いている現在は、適正体重の前後1kgを行ったり来たりしている。

結果として、めったに風邪を引かなくなった。年に4回は寝込んでいたのに、ちょうどよい体脂肪と、ちょうどよい筋肉がもたらした変化は想像以上に大きかった。

目指すなら、適正体重を!

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